間違いと直した記録(2)似ているものを取り違えた5つの話
比較室で実際に起きた間違いの記録、2回目。テントの形の分類、スカートの有無、素材の数え方など、似ているものを取り違えた5つの例と、どこに戻って確かめるようにしたかを書きます。
このノートの文章は、参考にする・引用する・AIに読ませるのはご自由にどうぞ。引用するときは、このページへのリンクを添えていただけるとうれしいです。
比較室を作っていて実際に間違えたことの記録、2回目です。前回と同じく、間違いそのものより「どう気づいたか」「二度目を防ぐために何を変えたか」を中心に書きます。比較室は私一人と Claude Code(AI のコーディングツール)で作っているので、AI に任せた部分で起きたことも隠さず書きます。1回目は間違いと直した記録(1)です。
1. 「ポップアップ」のラベルが「パップ型」になっていた
何が起きたか。比較室ではテントを形で分類しています。その中の「ポップアップ」(バネで一気に広がる簡易テント)の表示名が、「パップ型」になっていました。パップ型は軍幕から来た三角形のテントで、まったくの別物です。英語で書くと pop-up と pup で、綴りが似ているところで取り違えていました。
どう気づいたか。パップ型のテントを初めて載せようとしたときです。パップ型の分類を作ろうとして、すでに「パップ型」と表示される分類があることに気づきました。その時点でポップアップに分類した製品はなかったので、間違った表示が公開画面に出ることはありませんでした。
何を変えたか。2つを別々の分類にして、分類の決まりを書いた資料に「綴りが似ているが別物。混同しない」と書きました。名前が似ているものは、似ていることそのものを書いておくのがいちばん効きます。
2. A 型のテントを「ワンポール」に分類しかけた
何が起きたか。モンベルのムーンライトを載せたとき、ワンポールテントに分類しかけました。横から見ると三角形で、ワンポールのように見えるからです。実際は A 型の骨組みで、真ん中に1本のポールを立てる作りではありません。
どう気づいたか。私が商品画像を見て、骨組みの形を確かめたときです。文字の情報だけでは「三角形のテント」までしか分からず、どこにポールが通っているかは写真を見ないと判断できませんでした。分類をやり直し、いまは登山用のテントとして載せています(ムーンライト テント2)。
何を変えたか。テントの形は、見た目のシルエットではなく骨組みの構造で分類する、と決めました。そして、形の分類は AI に決めさせず、人が画像で確かめる項目にしています。
3. スカートの「記載なし」を「なし」と書きかけた
何が起きたか。スカート(幕の裾に付いて、すき間風を防ぐ布)の有無は、秋冬のテント選びで大事な項目です。メーカーの公式ページにスカートのことが何も書かれていない製品で、「スカートなし」と登録しかけました。
何を変えたか。公式に書かれていないことは、「無い」ではなく「分からない」です。いまは、書かれていない項目は値を空欄にして、公式の原文(「記載なし」)だけを残します。「なし」と書くのは、写真や説明で人が確かめたあとだけです。比較室のスペック表では、確かめられていない項目は「—」と表示しています。
4. 素材の欠けを数え間違えた
何が起きたか。素材(ポリエステル・T/C など)が入っていない製品がどれだけあるかを数えたとき、Claude Code が「かなりの数が未入力」と報告しました。実際に欠けていたのは、公式に記載がなく「記載なし」と残した1件だけでした。
どう気づいたか。一部のメーカーの素材は、製品ごとのファイルではなく別のファイルにまとめて書いてあり、サイトを作るときに合わせています。報告は、合わせる前の製品ファイルだけを数えたものでした。公開されている製品ページを見ると、素材の行はちゃんと出ていました。
何を変えたか。欠けを数えるときは、公開されるのと同じ形にまとめてから数える、と作業の決まりに書きました。手元のファイルと公開されるものは、いつも同じとは限りません。
5. サイトの紹介文に「確認日つき」と書きかけた
何が起きたか。検索結果に出るサイトの紹介文を書き直したとき、案の段階で「数値はメーカー公式の公表値で、確認日つきです」と書きました。比較室では、公式ページを読んだ日を記録しています。ただ、記録を始めたのは途中からで、それより前に載せた製品は、読んだ日が分からないので空欄のままです。推測で日付を埋めないと決めているからです。つまり「確認日つき」は、一部の製品にしか当てはまりませんでした。
どう気づいたか。公開の前に、Claude Code が全製品の記録を数え直して気づき、案を出し直しました。
何を変えたか。紹介文は、全製品に当てはまることだけで書きました(「各製品から公式サイトへリンクしています」)。サイト全体を言い表す文は、例外が1つでもあると嘘になります。
共通していること
5つとも、似ているものを取り違えていました。
| 取り違えたもの | 戻った先 | |
|---|---|---|
| 1 | 綴り(pop-up と pup) | それぞれの形の定義 |
| 2 | 見た目(三角形)と構造(A 型) | 商品画像の骨組み |
| 3 | 「書いていない」と「無い」 | 公式の原文 |
| 4 | 手元のファイルと公開されるもの | 公開される形にまとめたデータ |
| 5 | 「多くの製品」と「全部の製品」 | 全製品の記録 |
1回目は「AI の出した答えを、人が確かめる手順が抜けていた」が共通点でした。今回は、確かめる手順はあったのに、確かめる相手を取り違えていたものが多くありました。原文、画像、公開される形と、戻る先を間違えないことが対策です。次に間違えたときも、ここに足していきます。