間違いと直した記録(1)寸法図の読み違い、商品画像の取り違え、消えたリンク
比較室で実際に起きた間違いと、どう気づいてどう直したかの記録。同じ失敗を減らすために仕組みを変えたところまで書きます。
比較室を作っていて実際に間違えたことを、そのまま書いておきます。間違いそのものより「どう気づいたか」「二度目を防ぐために何を変えたか」のほうが、同じようにデータを扱う人には役に立つと思うので、そこを中心に。比較室は私一人と Claude Code(AI のコーディングツール)で作っているので、「AI に任せた部分で何が起きたか」も隠さず書きます。集め方の全体はデータの集め方にまとめています。
1. 寸法図の「前室の奥行」をインナーの幅として登録していた
何が起きたか。ogawa のステイシーファルダIIを載せたとき、インナー幅を 110cm と登録していました。正しくは 150cm です。ogawa の寸法はテキストではなく寸法図の画像にしか載っておらず、図を読んだ Claude Code が「110」(前室の奥行)をインナー幅として拾い、私もそのまま通していました。
どう気づいたか。後日、姉妹機のステイシーST-IIを載せたときです。ST-II の図にはインナー幅 150 と前室 110 が並んで書かれていて、「ファルダIIの 110 はこっちだったのでは」と引っかかりました。原文の図に戻って確認し、訂正しました。
何を変えたか。図から読む製品は、同じシリーズの別モデルの図と突き合わせてから登録するようにしました。寸法図は「幅・奥行・高さ」のどれを指している線かが図によって違うので、1枚だけ見て決めないのが対策です。
2. 商品画像が別の製品だった(2件)
何が起きたか。比較室の商品画像は、Yahoo!ショッピングの出品と製品を紐づけて表示しています。この紐づけを、製品名の文字列で自動的に当てるスクリプトに任せていたところ、2製品で別物の画像が出ていました。名前が似た付属品や、シリーズ違いを掴んでいたものです。判定のスコア上は「高い一致」になっていたので、名前だけの一覧を見ていても気づけませんでした。
どう気づいたか。画像を実際に並べて見たときです。名前は合っているのに写真が違う、というのは目で見れば一瞬で分かりますが、文字列の一致度では見えません。
何を変えたか。紐づけた画像を製品ごとに一覧で並べる確認用のページを作り、製品を追加するたびに全枚数を人の目で見てから公開することにしました。自動の当て込みはあくまで候補出しで、「終わった」と言えるのは画像を見たあと、という順番に固定しています。
3. 「セール用の商品コードだから」と避けたのが逆だった
何が起きたか。楽天の商品を紐づけるとき、同じ製品に「無印」と「-ss 付き」の2つの商品コードがありました。「-ss はセール用で寿命が短いだろう」と推測して無印を選んだのですが、実際には無印のほうが「販売期間前=いま買えない」状態で、掲載名もセール期間に紐づいていました。買える方を避けていたことになります。
何を変えたか。商品コードの意味を末尾の文字から推測しないことにしました。どちらが今買えるかは、商品ページを開いて販売状態を見るしかありません。「たぶんこういう意味だろう」で選ぶと、確認したつもりで確認していない状態になります。
4. 購入リンクが消えたので廃盤だと思いかけた
何が起きたか。月に一度、購入リンクと商品画像が生きているかを全件チェックしています。あるとき4件のリンクが 404 になっていました。リンクが消えると「廃盤になったのでは」と考えたくなります。
どう確かめたか。メーカー公式サイトを見ると、どれも普通に販売中でした。消えたのはメーカーの直営店ではなく一般の出品者のページで、その店が取り扱いをやめただけでした。「リンクの消滅=廃盤」ではない、が結論です。
何を変えたか。製品名で検索して見つからなくても、メーカーの品番(SD-643 のような型番)で検索し直すと出てくることが分かったので、探し直しの手順に品番検索を入れました。4件とも後継のページが見つかり、うち3件はメーカー公式店だったので、次の消滅も起きにくくなっています。廃盤の印は、公式サイトから製品が消えたのを確認してから付けます。
5. 快適人数の自動計算をやめた
何が起きたか。初期は「インナー幅×床の形の係数÷60cm」で快適人数を自動計算していました。この式は奥行を見ないので、幅210cmの登山用テントを「3人」と評価します。実際は2人がやっとです。当時載せていた製品はすべて手で上書きしていて、式は一度も信用されていませんでした。
何を変えたか。式を消して、快適人数は人が判断する値にしました。公式表記から動かしたときは根拠を書いて、比較表に「根拠:」として出しています。使わない式を残しておくと、いつか誰かがその値をそのまま公開してしまう。それが一番怖いので、消しました。
共通していること
5つとも、Claude Code やスクリプトが当てた値、あるいは推測で埋めた値を「確認したつもり」でいた、という点が同じです。AI が間違えたというより、AI の出した答えを人が確かめる手順が抜けていたのが原因でした。対策もほぼ同じで、原文(寸法図・商品ページ・公式サイト)に戻る手順を、飛ばせない形で作業の中に入れることです。次に間違えたときも、ここに足していきます。