データの集め方 — 何を載せ、何を載せないか
比較室のスペックはどこから来て、どう同じ基準に揃えているのか。載せない情報と、推測で埋めない項目も含めて、集め方の全部を書いておきます。
比較室に載っているテントのスペックは、全部メーカーの公式サイトから拾ってきたものです。ただ、公式サイトの書き方はメーカーごとにバラバラなので、そのまま並べても比べられません。このページでは、どこから取って、どう揃えて、何を載せないことにしたかを、作っている本人の言葉で書いておきます。
どこから取るか
- メーカー公式の製品ページだけ。ECモールの商品説明や、他のまとめサイトの数字は使いません。モールの説明文は出品者が書き写したもので、公式と食い違っていることが珍しくないからです。
- 出典のURLと、読んだ日を製品ごとに残しています。スペックは黙って改定されることがあるので、「いつ時点の公式値か」が分からないと後で照合できません。
- メーカーの原文もそのまま保存しています。「W300×D250×H180cm」のような数値の原文と、揃えたあとの値を対にして持っています。揃え方を間違えたときに、原文に戻って直せるようにするためです。
- 新しいメーカーを載せる前に、そのサイトの robots.txt と利用規約を読みます。自動取得を禁じているメーカーは、公式ページの表示を人が読んで手で写しています。取り方に条件のあるメーカーはその条件に従います。
どう揃えるか
同じ「サイズ」でも、メーカーによって設営時の総外寸だったり、インナーの内寸だったりします。比較室では次のように分けて持っています。
| 項目 | 比較室での定義 |
|---|---|
| 設営サイズ | 前室込みの総外寸。地面にどれだけの場所が要るか |
| インナーサイズ | 寝室の内寸(幅×奥行×高さ)。床面積はここから計算 |
| 収納サイズ | 長さ×径。車や積載に入るか |
| 耐水圧 | フライとフロアを分けて持つ。数値を公表していないメーカーは「公表なし」 |
| 実用人数 | 詰めれば寝られる最大人数。公式の「〇〜〇人用」の大きい方が起点 |
| 快適人数 | 荷物を室内に置いて、ゆとりをもって寝られる人数。これは公表値ではなく比較室の判断 |
快適人数だけは公式値がないので、人が決めています。目安は「1人あたり幅60cm」「奥行が180cm未満なら1人減らす」「2ルームや大きな前室があれば荷物を外に出せるので据え置き」。公式表記から動かしたときは、その根拠を比較表に「根拠:」として出しています。
以前は「インナー幅×形状の係数÷60」という式で自動計算していましたが、やめました。奥行を見ない式だったので、幅210cmの登山用テントを「3人」と評価してしまい、結局全部手で直していたからです。使わない式が残っていると誤入力の元になるので、式ごと消しています。
載せないもの
- 設営時間・耐風性能。メーカーが公表値を出していないものは、比較室では数字にしません。使ってみないと分からないことは、実物を使うレビューの側に任せます。
- 実売価格・在庫。載せている価格はメーカー公式サイトの税込価格(読んだ日つき)で、最安値ではありません。セール中でも通常価格を載せています。買う値段は販売サイトで見てもらう前提です。
- ツェルトやタープなど、寝室として設計されていないもの。「テント」として横に並べると同じ基準で比べられないので対象外にしています。
推測で埋めない項目
分からないものは空欄のままにしています。空欄と「なし」は別物です。
- スカートの有無。公式に記載がなければ「なし」と断定しません。寸法図に写っていて確認できたときだけ入れます。
- 対応シーズン。公式が「3シーズン」「オールシーズン」と明記していない製品は、スペック表の欄を空欄のままにしています。スカートや素材の記載から「秋冬向け」のような絞り込みの目印は付けていますが、それは公表値ではなく比較室の分類なので、欄を分けています。
- インナーの寸法。寸法図に載っていない、あるいはシェルターのように寝室そのものがない製品は空欄で、床面積も出しません。
その結果、比較表には「—」が残ります。埋めたほうが見栄えはいいのですが、分からないものを分からないまま出すほうが、比較の道具としては正しいと思っています。
廃盤になっても消さない
載せたあとに廃盤になった製品は、削除せずに「廃盤」の印をつけて残しています。中古や在庫品を検討している人には、公式サイトから消えたあとの公式値こそ必要になるからです。一覧では「現行品のみ」に絞れるようにしています。
Claude Code に任せていること、任せていないこと
公式ページを読んで数値を写し、上の定義に揃えて保存する作業は、Claude Code(Anthropic の AI コーディングツール)にやらせています。揃えた値に矛盾がないか(原文に「自立式」とあるのに非自立になっていないか、耐水圧が桁違いになっていないか、読んだ日が未来になっていないか)を検証するスクリプトも、公開前に必ず通しています。
任せていないのは、快適人数やタイプの判断、スカートの有無の断定、商品画像が本当にその製品かどうかの確認、そして公開するかどうかです。ここは必ず人の目で見てから載せています。自動に任せて間違えた記録は、別のノートに書きました。