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「4人用テント」に4人で寝ると、1人に残る床の面積はどれくらい? 152張を調査しました

執筆者:モトフ·

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1つの点が1張です。メーカーの人数(実用人数)で寝たとき、寝袋の外に1人あたり残る床の面積を、0.05㎡ごとに積んでいます。横軸の単位は㎡で、薄い帯が50cm四方(0.25㎡)に満たない範囲です。

テントの「4人用」は、4人で寝られるという意味です。では4人で寝たとき、寝袋の外に、荷物や着替えを置ける床はどれくらい残るのでしょうか。比較室に載っている現行のテントのうち、寝室の寸法と人数が分かる152張で計算しました。4人用の32張では、1人に残る床の面積は中央値で約58cm四方。全体では約65cm四方でした。

結論を先に

4人用

32張
残る床の面積
約58cm四方

全体

152張
残る床の面積
約65cm四方

快適人数で寝ると

152張
残る床の面積
約86cm四方

数値は4人用テント、4人用も含めた全体などの1人に残る床の面積の中央値です。オレンジはメーカーの人数(実用人数)、緑は当サイトで定義した快適人数で寝たときです。1人あたりの床を長さ180cmの帯に直し、寝袋(60×180cm)と同じ縮尺で描いています。寝袋の横の色の部分が、寝袋の外に残る床の面積です(人の形は身長170cm・肩幅45cmの目安)。
  • メーカーの人数どおりに寝ると、寝袋の外に残る床の面積は1人あたり中央値で約65cm四方(0.42㎡)です。4人用の32張では約58cm四方でした。
  • 152張のうち44張(29%)は、残る床の面積が50cm四方に満たない計算です。
  • 当サイトで定義した「快適人数」で寝ると、中央値は約86cm四方まで広がり、50cm四方に満たないテントは10張に減ります。

寝袋1つぶんは幅60×長さ180cm

寝袋1つぶん(幅60×長さ180cm)。人の形は身長170cm・肩幅45cmの目安です。

比較室では、大人1人が寝るのに要る床を幅60×長さ180cm(1.08㎡)と考えています。幅は寝袋を並べるときの1人分の目安、長さは大人が足を伸ばして寝られる目安で、快適人数を決めるときの基準と同じです。

テントの床面積から人数ぶんの寝袋を引き、残りを人数で割ったものが「1人に残る床の面積」です。分かりやすいように、同じ広さの正方形の1辺で表しました。約65cm四方なら、寝袋のほかに1人あたりそれだけの広さの床がある、という意味です(実際の形は正方形ではなく、寝袋のすきまや足もとに分かれています)。

メーカーの人数どおりに寝ると

例えばLOGOS neos エーコン リビングドーム L-BEの場合実用4人・寝室 210×270cm

寝袋(60×180cm)残る床の面積

4人用(実用4人)32張のうち、1人に残る床の面積が中央値にいちばん近い、寝室が長方形のテントです。右の四角は、1人に残る床の面積(約58cm四方)を同じ縮尺で描いたものです。

図は、152張それぞれの「1人に残る床の面積」を並べたものです。中央値は約65cm四方で、50cm四方に満たないテントが44張、全体の29%ありました。

0より左の4張は、計算上、寝袋を人数ぶん並べた面積に床面積が届かないテントです。床が長方形でないテントは比較室が近似で床面積を出しているので、目安として見てください。

ここでいう「メーカーの人数」は、比較室の実用人数(詰めれば寝られる人数)です。多くはメーカー表記の上限と同じで、違うものは比較室が人数を減らしています。表記どおりの人数で寝ると、残る床の面積はさらに少なくなります。

タイプで違う

ワンポール

23張
約81cm四方

ドーム

42張
約65cm四方

2ルーム

38張
約58cm四方

登山用

13張
約53cm四方

メーカーの人数(実用人数)で寝たときの、タイプごとの中央値です。1人あたりの床を長さ180cmの帯に直し、寝袋(60×180cm)と同じ縮尺で描いています。寝袋の横の色の部分が、寝袋の外に残る床の面積です(人の形は身長170cm・肩幅45cmの目安)。

タイプごとの中央値は、ワンポールが約81cm四方(23張)でいちばん広く、ドームが約65cm四方(42張)、2ルームが約58cm四方(38張)、登山用が約53cm四方(13張)でした。

2ルームは本体が大きいので広い印象がありますが、大きいのはリビングで、寝室はドームより少し狭めでした。荷物をリビングに置く前提の作りと考えられます。

ワンポールは床が広い一方、真ん中が高く壁ぎわに向かって低くなる形です。壁ぎわの床は、数字ほど使いやすくないことがあります。

登山用は、軽さを優先して寝室を小さく作っています。狭さは設計の一部なので、登山用どうしで比べるのがおすすめです。

快適人数で寝ると

ムーンライト キャビン4

Montbell
1人あたり 1.31㎡

約1.9倍

Alpha TC/FT

WAQ
1人あたり 2.52㎡

快適人数が4人のテント(登山用を除く)で、1人あたりの床面積がいちばん小さいものと大きいものです。1人あたりの床を長さ180cmの帯に直し、寝袋(60×180cm)と同じ縮尺で描いています。寝袋の横の色の部分が、寝袋の外に残る床の面積です(人の形は身長170cm・肩幅45cmの目安)。

比較室では、メーカーの人数とは別に「快適人数」を決めています。荷物を室内に置いて、ゆとりをもって寝られる人数です。快適人数で寝ると、1人に残る床の面積の中央値は約86cm四方になり、50cm四方に満たないテントは44張から10張に減ります。

ただし、快適人数が同じでも広さはそろいません。快適人数が4人のテント44張(登山用を除く)では、1人あたりの床面積が1.31㎡から2.52㎡まで、約1.9倍の差がありました。快適人数は主に寝室の幅で数えていて、奥行や形の違いまでは表しきれないためです。人数とあわせて、製品ページの床面積も見てください。

床面積の計算の仕方

長方形

台形

六角形

円錐

点線の枠が「幅×奥行」、色の付いた部分が床面積です。色の部分の面積が、枠の面積に係数を掛けた広さになるように描いています(形はイメージです)。

床面積は、メーカーが公表している寝室(インナー)の幅×奥行に、床の形による係数(長方形1・台形0.85・六角形0.8・円錐0.7)を掛けて出しています。係数は比較室が置いた近似です。

シェルターのように寝室を持たないテントと、寝室の寸法が公表されず製品全体の寸法しか分からないテントは、床面積が大きめに出るので、この記事の計算から外しています。

この記事の範囲と基準

  • 比較室に載っている現行のテント204張のうち、寝室の寸法と人数が分かる152張が対象です(廃盤・入手困難は除く)。
  • シェルター18張と、寝室の寸法が公表されていない5張は外しています。寸法か人数が分からない29張も入っていません。
  • 寝袋1つぶん(幅60×長さ180cm)と床の形の係数は、比較室が置いた目安です。メーカーの基準ではありません。
  • 実用人数と快適人数は比較室の判断です。どちらも製品ページで根拠とあわせて確認できます。寸法の公表値と取得日も、各製品ページで原文とあわせて確認できます。

よくある質問

「4人用」のテントに4人で寝られないのですか?

寝ることはできます。ただ、寝袋の外に残る床の面積は1人あたり約58cm四方(4人用の中央値)で、荷物を室内に置くとかなり詰まります。荷物を前室やリビングに出せるかどうかも、あわせて確かめてください。

何人用を選べばいいですか?

比較室では、ゆとりをもって寝られる人数を「快適人数」として製品ページに載せています。寝る人数と快適人数が同じか、それより多いテントを選ぶと、荷物を室内に置いても窮屈になりにくくなります。